タリーズ退任後も松田氏の快進撃は止まりませんでした。シンガポールなどアジア圏での食文化事業を手掛ける傍ら、ハワイの老舗カジュアルレストラン「Eggs 'n Things(エッグスンシングス)」の海外展開権を取得。2010年に原宿へ日本1号店をオープンさせると、生クリームがタワーのように盛られたパンケーキで社会現象となる一大ブームを巻き起こしました。
飲食プロデュースで圧倒的な手腕を再証明した同年の夏、松田氏は周囲を驚かせる決断を下します。「日本を構造から変革する」という強い志を掲げ、第22回参議院議員通常選挙に東京都選挙区から出馬。実業家としての実績と明確な政策提言が支持を集め、トップクラスの得票数で見事に当選を果たしました。
国政においては、行財政改革や規制緩和、ベンチャー支援策の立案に尽力。「日本を元気にする会」の代表を務めるなど独自の存在感を発揮しましたが、「政治家は家業ではなく、結果を出すための手段」という信念を貫き、1期6年の任期満了をもって2016年に潔く政界を引退しました。