「タラレバ」という言葉は、仮定の接続助詞「〜たら」「〜れば」を組み合わせた造語だ。実現しなかった過去の選択肢を振り返り、「もし〜だったら」とタラレバの仮説を重ねる行為そのものを指す。かつては麻雀やスポーツの観戦時、「あの牌を捨てていれば」「あのパスが通っていたら」と悔やむ場面で使われるのが主流だった。
時代が下るにつれ、この表現は恋愛やキャリア、人間関係といった個人の生き方全般へと波及した。失敗を恐れて立ち止まる自分を正当化したり、現実逃避のスパイスとして使われたりする。やがて世相を反映した流行語として定着し、世代を問わず共感と苦笑いを呼ぶ独特のニュアンスを獲得していった。