大涌谷の荒々しい硫黄の煙を上空から見下ろしたのち、一気に芦ノ湖の青へと景観がシフトする瞬間こそ、箱根ロープウェイから桃源台港へと至るルートのハイライトだ。乗り換えターミナルである桃源台駅は、ロープウェイの降車ホームと海賊船の乗り場が同じ建物内でシームレスに直結している点が大きな強みと言える。
雨天時や強風時でも濡れることなく移動できる全天候型の設計は、旅行者にとって極めて心強い。乗り継ぎの合間に港に隣接するレストランで湖を眺めながら一息つくのも乙なものだ。空と湖を連続して踏破するこのダイナミックなアプローチは、箱根観光の醍醐味そのものと言ってよい。