ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで開催されたWBA世界ヘビー級タイトルマッチ「イベンダー・ホリフィールド対マイク・タイソン第2戦」。前年の第1戦で11回TKO負けを喫していたタイソンにとって、このリマッチは王座奪還とキャリアの威信を懸けた最大の正念場でした。
事件が起きたのは第3ラウンドです。クリンチの際、マウスピースを吐き出したタイソンは、ホリフィールドの右耳上部を突然歯で噛みちぎりました。ホリフィールドは激痛に顔を歪めて飛び上がり、リング上を飛び跳ねてレフェリーのミルズ・レーンにアピール。試合は一時中断され、タイソンには2点の減点が科されたものの、ドクターチェックを経て試合は再開されました。
しかし、信じがたいことにタイソンは再開後のクリンチで、今度はホリフィールドの左耳に再び噛みつきます。第3ラウンド終了後、ホリフィールド陣営の猛抗議とリングサイドの混乱の中で事実が確認され、レフェリーはタイソンのボクシング 反則失格負けを宣告。リング上には警官隊や両陣営がなだれ込み、怒号と物が飛び交う前代未聞の大暴動へと発展しました。