無敗を誇る世界ヘビー級統一王者マイク・タイソンは、全盛期の圧倒的な強さとともに日本の地を踏んだ。彼が手にしていたのはWBA (世界ボクシング協会)、WBC (世界ボクシング評議会)、そしてIBF (国際ボクシング連盟)の3団体ベルト。まさにプロボクシング界の頂点に君臨する絶対無敵の怪物であり、敗北など誰も想像すらしていなかった。
対戦相手のジェームス・バスター・ダグラスは、下馬評では「前座扱い」に等しい挑戦者に過ぎなかった。しかし、いざゴングが鳴ると予想は脆くも崩れ去る。挑戦者は恐怖に縮こまるどころか、伸びやかな左ジャブで距離を完璧に支配。王者の踏み込みを完封してみせたのだった。