2017年10月、ハワイ大学の天文学者ロバート・ウェリック博士がパンスターズ望遠鏡のデータの中に妙な軌道を描く光源を発見した。これが歴史上初めて確認された恒星間天体「オウムアムア('Oumuamua)」である。ハワイ語で「遠方からの初の使者」を意味するこの天体は、従来の彗星や小惑星のイメージを根本から覆した。
幅に対して長さが極端に長い細長いシガー型、あるいはフラットなパンケーキ型とされる異常な形状。そして何よりも宇宙天文学者を驚愕させたのは、太陽の重力だけでは説明がつかない非重力加速度を示した点だ。ガスを噴出する彗星特有のコマ(尾)が見られないにもかかわらず、自ら加速するような挙動を見せたのである。