天文学の歴史は、道具の進化とともに塗り替えられてきた。2026年の今日、南米チリのセロ・パチョン山頂にそびえるヴェラ・C・ルビン天文台が提供する広視野データは、まさに天体捜索のゲームチェンジャーだ。数日ごとに南半球の全天を撮影する「宇宙空間と時間の遺産調査(LSST)」は、これまで暗すぎて見逃されていた微小な訪問者を次々とあぶり出している。
かつては「数十年の一度の珍事」と考えられていた太陽系外天体の飛来だが、最新のシミュレーションと観測データは驚くべき真実を示唆する。実のところ、常に無数の異邦人が私たちのすぐ近くを通過しているのだ。ただ、人類にそれを見る目がなかっただけに過ぎない。観測精度の向上に伴い、今や研究チームは毎月のように異常な軌道要素を持つ天体のスクリーニングに追われている。