厚生労働省や国立感染症研究所がまとめた2026年最新データによると、野生鳥獣肉による食中毒や寄生虫症の事例は、家庭内調理や未承認の即席バーベキュー施設などで散発的に報告されている。トリヒナ(旋毛虫)をはじめとする線虫類は、非常に高い耐寒性を持つため、家庭用の冷凍庫(マイナス20度程度)で数日間凍らせただけでは死滅しない個体が存在することが確認されている。
したがって、唯一にして確実な予防策は「十分な加熱殺菌」に尽きる。厚生労働省のガイドラインでは、肉の中心部まで75℃で1分間以上、あるいは同等の効果を持つ加熱(70℃で数分間など)を徹底することが求められている。表面だけを炙ったミディアムレアのステーキや、中央部がピンク色の状態で食べることは、自ら感染のリスクを背負うことに他ならない。