10代でモデルとしてデビューした土屋アンナは、瞬く間にトップモデルへと登り詰めた。その強烈な個性と鋭い感性を最初に見抜き、育て上げたのが母・真木由美子氏だ。着物のスタイリストやビジネスパーソンとしても第一線で活躍してきた真木氏は、娘にとって最大の理解者であり、同時に最も妥協を許さない厳格なプロデューサーでもあった。
楽屋から聞こえる怒号、仕事の方向性を巡る激しい議論——ふたりの衝突は業界内でも有名だった。しかし、それは互いにプロフェッショナルとして妥協を許さなかった証でもある。甘えを一切排除した師弟関係のような緊張感が、土屋アンナという唯一無二の存在を磨き上げた。