ポップスターからファッションデザイナーへの転身は、決して平坦な道ではなかった。2008年、自らの名を冠したVictoria Beckham (ファッションブランド)を立ち上げた当初、辛口で知られるファッション・アパレル業界の批評家たちは「セレブの気まぐれな道楽」と冷ややかな目を向けていた。
しかし、ヴィクトリアは徹底した職人技と構築的なテーラリング、妥協のない素材選びで批評家たちを黙らせた。ニューヨークやロンドン、パリのファッションウィークで発表されるコレクションはシーズンを重ねるごとに評価を高め、名だたるモード誌の表紙を飾るまでに成長。コスメやフレグランスラインの拡充にも成功し、独立したラグジュアリーブランドとしての地位を確固たるものにした。