通販サイトなどで多数流通している「小型のサードパーティ製ドック」や「持ち運びに便利な互換充電器」。安価で省スペースであることから愛用者が増えていますが、ここにテレビ出力不良を引き起こす大きな罠が存在します。
Switchドックの代替品で画面が映らない理由は、Switch本体が要求する特殊な電力プロファイルと映像出力(DisplayPort Alternate Mode)の厳格な同期規格にあります。Nintendo Switchは、携帯モードでは5V〜15Vの一般的な給電で動作しますが、テレビ出力モードへ切り替える瞬間には15V・2.6A(約39W)の極めて精密な電力供給を要求します。
一般的なスマートフォン用の急速充電器や安価な互換ドックは、一般的なUSB-PD規格には準拠していても、Switch独自のプロトコル制御に完全対応していないケースが散見されます。その結果、ドックが電力不足を検知して映像出力をシャットダウンしたり、最悪の場合は過電流によってSwitch本体内部の給電管理チップ(M92T36等)を不可逆的にショートさせてしまうリスクすら孕んでいます。「昨日まで社外品ドックで使えていたのに急に映らなくなった」という場合、本体側のチップ損傷を疑う必要があります。