チャイは単なる嗜好品にとどまらない。アーユルヴェーダの知恵が凝縮されたスパイスの組み合わせは、身体と心に対するアプローチとしても優秀だ。生姜とシナモンは発汗を促し体を芯から温め、カルダモンは消化を助け気分をリフレッシュさせる。
また、鍋の前に立ち、スパイスがパチパチと弾ける音を聞き、ゆっくりと色を変えていくミルクを見つめる時間は、格好のマインドフルネスとなる。デスクワークやスマホの画面から離れ、数分間だけ五感を香りに集中させる。この一連の作業こそが、デジタル社会に生きる人々のストレスを和らげる「飲むマインドフルネス」として愛される理由だ。