業界を牽引してきたビッグイベントは、なぜ姿を消すことになったのか。その中止理由には、複合的なメディア環境の変化とコンプライアンスの潮流が深く関わっています。
最大の要因は、視聴スタイルの急速なデジタルシフトです。2010年代後半から光回線の普及とスマートフォン動画の定着により、ユーザーの消費行動は「衛星放送の月額契約」から「ネット配信の都度購入・サブスクリプション」へと一気に移行しました。これにより、CS専門チャンネル全体のビジネスモデルが大きな転換を迫られることになります。
さらに、社会的なコンプライアンス意識の高まりや放送倫理の厳格化、業界全体の適正化に向けた法改正の動きが重なりました。かつてのような深夜番組特有の過激な演出やオープンな大規模イベントの開催が難しくなり、従来型の派手な授賞式を維持するためのコスト対効果が合わなくなったことが、実質的な休止・終了へとつながった背景にあります。