作品を爆発的ヒットへ導いた最大の功労者は、言うまでもなく主演ふたりの化学反応だ。アメリカ版で傲慢だが熱い信念を秘めた弁護士ハーヴィー・スペクターを演じたガブリエル・マクト。そして、驚異の記憶力を持つ青年マイク・ロスを演じたパトリック・J・アダムス。ふたりが織りなす軽妙なやり取りは、リーガルドラマの歴史に深く刻まれた。
日本版キャストも強烈な存在感を放つ。甲斐正午役を圧倒的なオーラで魅せた織田裕二と、鈴木大貴役を爽やかに演じ切った中島裕翔。舞台となるピアソン・ハードマン法律事務所(日本版では幸村・上杉法律事務所)の緊張感あふれる空間で、師弟であり相棒でもある独特の絆が見事に表現されていた。国境を越えて大ヒットを記録したドラマ『SUITS/スーツ』の根底には、この普遍的な人間ドラマが存在する。