X(旧Twitter)やInstagram、短尺動画プラットフォームにおいて、「保存必須」「限定公開」といった煽り文句とともに投稿される素人流出画像の真相を追究すると、ネット空間における深刻な構造的問題が浮かび上がってきます。警察庁のサイバー犯罪対策プロジェクトおよび情報セキュリティ機関の報告を総合すると、流通しているコンテンツは主に以下の3つのパターンに分類されます。
第1に、マッチングアプリや過去の交際関係から私的に送信されたプライベート写真が無断でネット上に晒される「非同意性的画像記録(リベンジポルノ)」です。第2に、画像生成AIの進歩に伴い、一般人の公開写真(SNSのアイコンや日常投稿)を無断学習・加工して作られた精巧な偽造画像(ディープフェイク)の流通です。そして第3に、最も件数として膨れ上がっているのが、実在しない画像への興味を惹きつけて不正な副業サイトや有料チャット、マルウェア感染ページへと誘導する「フィッシング誘導アカウント」による組織的スパムです。
これら流出画像がSNSで拡散される理由の根底には、SNSのアルゴリズムが「リプライ欄の活発さ」や「ブックマーク数」を高く評価してタイムライン上で優先表示させる仕様を、悪質業者がボット軍団を用いて逆手に取っている現実があります。好奇心を満たそうとする一般ユーザーのアクセスが、結果としてサイバー犯罪組織の収益源に直結しているのです。