臨床心理士は、気を使いすぎる人の多くが抱える「自己防衛」の心理に着目している。彼らの配慮は、相手を思いやる利他主義からではなく、「自分が嫌われたくない」「批判されたくない」という恐怖心から生じていることが多い。
この「自己防衛のギブ」は、相手に透けて見えてしまう。本当に相手のためを思った行動ではなく、自分の不安を解消するための行動であるため、受け取った側は恩着せがましさや、利用されているような感覚を抱くのだ。心理学ではこれを「他者操作」の一種と捉えることもある。
自分を守るための鎧としての「気遣い」が、結果として周囲との壁を作り、孤独を深める原因になっているのは皮肉な現実と言える。