現在、日本の映像業界において40代の男性バイプレイヤーは、最も需要が高く、かつ競争が激しいポジションだ。彼らの多くは、20代・30代の下積み時代を小劇場演劇やインディーズ映画で過ごし、叩き上げの演技力を身につけてきた。だからこそ、セリフのない一瞬の表情や、佇まいだけでそのキャラクターの人生を語る能力に長けている。
彼らに共通するのは、過剰な自己主張をしない「引き算の美学」だ。主役を引き立てつつ、作品のリアリティを担保する。派手なSNS発信やタレント活動を行わないストイックな姿勢も、視聴者に「謎めいた実力派」という印象を与え、検索欲求を刺激する要因になっている。