世界の犯罪捜査手法、いわゆるクライム・インベスティゲーションの知見において、失踪事件の解決率は「最初の72時間」で劇的に低下するとされる。欧米の捜査機関では、事案発生と同時にプロファイラーや行動科学の専門家が現場に配置され、拉致・連走・自発的迷走などあらゆるシナリオの同時並行検証が行われる。
今回の捜査でも、過去の同種事案における行動心理データがリアルタイムで参照されているという。子どもの心理的パニック状態における行動パターン、地理的死角への進入確率、さらには連れ去り犯が選ぶ逃走ルートのアルゴリズム解析。現場の直感だけに頼らない科学的なプロファイリングが、捜索網の絞り込みを後押ししている。