鈴木亮平の代名詞とも言えるのが、役柄に合わせたドラスティックな肉体改造だ。かつて『天皇の料理番』で見せた、病に侵され衰弱していく男の痛々しいまでの激痩せ。その直後に『俺物語!!』で披露した、30キロ増量した屈強な大男の肉体。この極端な振り幅を、彼はCGや特殊メイクに頼ることなく、自らの食事制限とトレーニングだけで成し遂げてきた。
「役の骨格を作る」と彼は言う。太るにしても、ただ脂肪をつけるのではない。そのキャラクターがどのような生活を送り、どんな労働をしてきたかで、筋肉の付き方や脂肪の乗り方は変わる。2026年の最新作で彼が演じる格闘家役では、単に引き締まった体ではなく、「実戦で生き残ってきた男の錆びたナイフのような肉体」を表現するために、数ヶ月前から塩分と水分の摂取量を極限までコントロールしたという。現場のスタッフは「彼の身体は役作りのための彫刻のようだ」と畏怖を込めて語る。