事態の深刻化を受け、現地には京都府広域緊急捜索特別本部が急遽発足した。警察、消防、行政、そして地元の消防団が一体となった指揮命令系統が確立され、捜索体制はこれまでにない規模へと跳ね上がっている。
夜間の捜索は困難を極める。気温の著しい低下は、幼い身体にとって極めて苛酷な環境だ。捜索隊はサーモグラフィーカメラを搭載した無人航空機(ドローン)を上空に飛ばし、草むらや谷間に潜むかすかな体温反応を捉えようと夜空を注視し続けている。地上では、ヘルメットのライトを頼りに一歩一歩足元を確認しながら、険しい斜面を手探りで進む隊員の姿があった。