一方で、独自のポジションを築いているのが高橋一生(1980年生まれ)や星野源(1981年生まれ)といった面々だ。彼らは、いわゆる王道の二枚目役だけではない、一癖も二癖もあるキャラクターを演じさせたら右に出る者がいない。高橋の持つ、静けさの中に狂気を孕んだ演技や、星野の日常に溶け込むような自然体の佇まいは、現代社会の複雑な人間模様を描く上で欠かせないピースだ。
音楽、文筆、演劇といった複数のジャンルを行き来する彼らの軽やかさは、40代という年齢が持つ「成熟」と「遊び心」を体現している。彼らの存在が、日本のドラマや映画の多様性を担保していると言ってもいい。