ビジネスシーンで「させていただく」が嫌われる背景には、単なる言葉の好悪を超えたコミュニケーション上の摩擦が存在します。大手企業の人事担当者や管理職を対象としたヒアリング取材でも、「1通のメール内に『させていただきます』が5回以上登場すると、要点がぼやけて読む気が失せる」「へりくだっているようで、実は責任逃れのニュアンスを感じる」といった手厳しい意見が目立ちます。
ソーシャルメディアやビジネス掲示板を検証しても、させていただく うざい 理由として次の3つの心理的要因が挙げられます。
- 押し付けがましい「許可」の擬制:相手に許可を取っていないにもかかわらず、「許可をもらった体(てい)」で一方的に行動を進める傲慢さが透けて見える点。
- 責任回避と防衛的ポライトネス:社会言語学で指摘される「消極的ポライトネス(相手への配慮に見せかけた自己防衛)」が過剰に働き、批判されたくないという保身の姿勢が伝わってしまう点。
- 文章のリズムの悪化:文字数が無駄に増え、結論が遅くなることで、多忙なビジネスパーソンの時間を奪う点。
「敬語を使っておけば失礼にならない」という送り手側の安易な思い込みが、受け手にとっては心理的ストレスとなる構図が浮き彫りになっています。