保冷剤の中身は水と「高吸水性ポリマー」と呼ばれる合成樹脂で構成されている。この高吸水性ポリマーは自重の数百倍から1000倍もの水分を蓄える能力を持ち、紙おむつや生理用品、農業用の保水材などにも幅広く応用されている優れものだ。しかし、この強烈な保水能力こそが、排水溝に捨てた場合の破滅的なトラブルの原因となる。
中身を液体のように見誤って台所のシンクや洗面台、トイレなどに流してしまうと、管内で水分を吸収して膨張し、ゼリー状の巨大な塊となって排水管を完全に閉塞させる。一度詰まると家庭用のラバーカップや薬品では除去できず、高圧洗浄や配管交換が必要となり、数万円から十数万円もの修繕費が発生するケースも珍しくない。中身を直接排水管に流す行為は絶対に避けるべきだ。