脱水によって頭痛や吐き気が生じている場合、体内では水分だけでなくナトリウムなどの電解質が大幅に枯渇しています。この状態で真水やお茶だけを大量に流し込むと、血液中の塩分濃度がさらに薄まり、体が浸透圧を保とうとして余計に水分を排泄してしまう「自発的脱水」を引き起こします。
ここで極めて有効なのが、水と電解質が小腸で素早く吸収されるよう糖質濃度が最適化された経口補水液(OS-1など)の活用です。経口補水液を飲むベストなタイミングは、一般的なスポーツドリンクで水分補給をする日常時ではなく、「頭痛やめまい、強いだるさ、激しい発汗や下痢・嘔吐など、明らかな脱水症状を自覚した初期〜中等度の段階」です。
頭痛や吐き気に見舞われた際は、以下の手順で冷静に対処します。
- 涼しい環境へ避難:エアコンの効いた室内や風通しの良い日陰へ移動し、衣服のボタンやベルトを緩めて熱を逃がします。
- 体を物理的に冷やす:保冷剤や冷えたペットボトルを、太い血管が通る「首の両脇」「脇の下」「太ももの付け根(鼠径部)」に当てて効率よく体温を下げます。
- 少量ずつこまめに経口補水液を摂取:吐き気があるときに一度に大量の水分を流し込むと胃が刺激されて嘔吐を招きます。一口ずつ(ペットボトルのキャップ1杯〜スプーン1杯程度)を5分〜10分おきにゆっくり飲むのが鉄則です。