脱水を未然に防ぐ基本は、「喉が渇く前に飲む」習慣の徹底です。成人が1日に失う水分量は呼気や汗、尿などを合わせて約2.5リットルにのぼります。食事から摂取できる水分(約1.0リットル)や体内で生成される代謝水(約0.3リットル)を差し引くと、飲み水として1日あたり最低でも1.2リットル程度の水分補給が求められます。
一度にまとめて大量に飲んでも腎臓で素早く処理されて排出されてしまうため、「コップ1杯(150〜200ml)を1日6〜8回に分けて飲む」のがもっとも効率的です。起床時、朝食時、午前10時、昼食時、午後3時、入浴前、就寝前のタイミングでルーティン化するのが理想と言えます。
また、大量の汗をかいた場合は水分だけでなく塩分(ナトリウム)も同時に失われます。日常の食事を3食しっかり摂っていれば必要な塩分はほぼ賄えますが、激しい運動時や猛暑下での屋外作業時には、水1リットルに対して食塩1〜2g(または塩分濃度0.1〜0.2%のスポーツドリンクや塩分補給タブレット)を組み合わせて補給することが、体内の電解質バランスを正常に保つ鍵となります。なお、コーヒーや緑茶などのカフェイン含有飲料やアルコールは利尿作用が強いため、水分補給としてのカウントは避け、同等量の水を別で補う意識が必要です。