アイドルグループ時代の熱狂から一転、ソロアーティストとして孤軍奮闘を余儀なくされた時期に放たれた決定打が、伝説の女優写真集として語り継がれる写真集『ソニン』である。ページをめくると広がるのは、一切の虚飾を削ぎ落とした野生味と、息をのむほど無防備なプロポーション。そこには、過去のパブリックイメージを自らの手で脱ぎ捨てようとする剥き出しの闘争心が刻まれていた。
レンズに向けられた鋭い眼差しと、陰影を帯びたしなやかな肢体。当時の世間はセンセーショナルな露出に目を奪われたが、本質はその奥にあった。彼女は己の肉体そのものをキャンバスに見立て、生々しい感情の揺らぎを写し取らせたのだ。この一冊によって、彼女はただ消費されるだけのアイドルから、自己の肉体表現を統べる真の表現者へと明確に舵を切った。