2026年現在、テクノロジーとエンターテインメントの覇権争いは新たな局面を迎えている。かつてウォークマンで世界を席巻したソニーは、今やYouTubeやNetflixに代表されるグローバルなプラットフォーム上で自社のIP(知的財産)を縦横無尽に展開する巨大メディア複合体となった。時代の主役がハードウェアからストリーミングサービスへと移行した今、盛田一族の存在感はどう変化したのだろうか。
長男・英夫の失策による資産喪失を経て、一族のソニーグループに対する大株主としての支配力はほぼ消滅した。しかし、次男・昌夫をはじめとする親族の最新動向や関連団体の活動を紐解くと、彼らは静かに創業の理念を未来へ語り継ぐ文化支援や財団活動に携わっていることがわかる。かつてのような「大株主オーナー」としての名声はなくとも、昭和・平成・令和を駆け抜けたイノベーション精神の象徴として、その血脈の動向は今なお経済界で密やかに注目され続けている。