本作の誕生背景には、当時の映画界とテレビ界の壁を取り払う挑戦があった。制作を手掛けた東映ビデオと、放送局である日本テレビのタッグは、テレビの枠組みを超えた映画的クオリティと尖ったエンターテインメント性を追い求めた。この革新的な協力体制がなければ、これほどまでに刺激的な探偵アクションは生まれ得なかっただろう。
映画監督としての確かな手腕を持つ村川透をはじめ、映画界の精鋭スタッフが集結したことで、影を生かしたライティングや洗練された構図が実現。テレビ画面の縮尺を感じさせないスケール感が醸し出された。これによって、その後の日本の刑事ドラマやアクション作品の演出技法は劇的な進化を遂げることになる。