二人の物語は、名門・東北福祉大学のゴルフ部という原点に遡る。芽緯夫人は松山英樹の1学年後輩にあたり、自身も高校時代から卓越したゴルフの腕前を持つプレーヤーだった。ゴルフの過酷さ、1打にかかる重圧の質、そして競技に向き合う孤独を肌で知る彼女だからこそ、言葉を交わさずとも理解できる領域があったのだろう。
交際が始まったのは大学在学中だが、その関係が公になることは一切なかった。2017年8月、松山が電撃的に入籍と第一子となる長女の誕生を発表した際、列島のみならず世界のゴルフメディアに走った衝撃は記憶に新しい。プライベートを徹底して守り抜いた背景には、家族を余計な雑音から守り、プレーに専念できる環境を死守したいという松山自身の強い意志と、それを完璧に支えた夫人の深い覚悟があった。
現在、健やかな成長を遂げる愛娘とともに、家族はフロリダを拠点にしつつ日本との架け橋を築いている。父としての柔らかな表情を時折見せるようになった松山だが、家庭内では常にゴルフに対するストイックな姿勢を尊重され、夫人の手料理と細やかな健康管理が過密日程を乗り切る最大のエネルギー源となっている。