2018年、約3000人が参加したオーディションを勝ち抜き、連続ドラマ『この世界の片隅に』のヒロイン・浦野すず役に抜擢される。戦時下の広島・呉で、懸命に、そして心豊かに生きようとする女性を演じ切った彼女の姿は、多くの観客と批評家の絶賛を浴びた。
痛切な時代の波に呑まれながらも温もりを失わない重厚なヒューマンドラマにおいて、彼女は見事なまでのリアリティと表現力を提示した。戦時中の日常を丁寧に紡ぎ出す佇まいは、単なる「若手実力派」という枠組みを超え、息の長い女優としての地位を確定づける画期的な仕事となった。