2026年代半ばを過ぎ、本疾患をめぐる環境は決定的に変化した。SNSや動画共有プラットフォームは、加害者にとって格好の「承認欲求の供給源」と化している。
ハッシュタグ「#小児難病」「#闘病ママ」とともに投稿される画像には、人工呼吸器や点滴チューブに繋がれた痛々しい子どもの姿が並ぶ。画面の向こうから送られる何千もの同情のコメント、クラウドファンディングで集まる多額の寄付金——。これらが加害者の歪んだ心理に強力な報酬系として作用し、より重篤な症状を捏造させる負のスパイラルを生み出す。ネット空間での「悲劇のヒロイン」としての評価が、子どもの命を削る暴走に歯止めを効かなくさせているのだ。