チームの核となるのは、鈴木亮平が魂を吹き込んだチーフドクター・喜多見幸太だ。「待っているだけじゃ、救えない命がある」という信念のもと、自らの命の危険を顧みず崩壊現場へと飛び込んでいく。その圧倒的なバイタリティと卓抜した救命技術は、周囲の官僚主義や医療界の常識を次々と打ち破っていった。
対照的な立ち位置からチームを支えたのが、賀来賢人演じる音羽尚である。厚生労働省の官僚でありながら卓越した外科医の腕を持つ彼は、当初はMER解体を目論むスパイとして送り込まれた。だが、現場で泥にまみれながら命を救う喜多見の姿に触れ、やがて誰よりも頼もしい相棒へと覚醒していく。冷徹な理性と熱き情熱のコントラストが、作品に重厚な推進力をもたらした。
そして成長の象徴が、中条あやみ演じる弦巻比奈だ。配属当初は過酷な現場に怯え、プレッシャーに涙を流していた研修医が、いくつもの修羅場をくぐり抜けて一人前の救命医へと変貌していく姿は、視聴者が最も感情移入したポイントだろう。蔵前夏梅(菜々緒)の冷静沈着な看護、冬木治朗(小手伸也)の熟練した麻酔技術、徳丸元一(佐野勇斗)の的確なメカニックサポート、ホアン・ラン・ミン(フォンチー)の献身。一人でも欠ければ成立しない、奇跡の七人編成だった。