数々の舞台で客席を魅了する寺西拓人が通っていたのは、首都圏の名門私立である専修大学だ。彼が選んだ学部では、情報技術やビジネス設計、コミュニケーション論など多角的な視点が求められていた。単に「卒業資格を得る」ためではなく、社会人としての素養を身に付けるべく自ら選んだ道のりである。
当時の彼は、既に芸能活動で多忙を極める毎日を過ごしていた。朝から夕方まで大学で講義を受け、そのまま夜の舞台稽古やライブリハーサルへ直行する。そんなハードスケジュールが日常化していた。レポートの提出期限を守るため、楽屋や移動中の電車内でもノートPCを開いていたという逸話は、彼の生真面目さを如実に物語っている。