家庭内での教育方針について、寺島進が一貫して重んじているのが「挨拶」と「感謝の心」だ。理不尽な怒声を浴びせるようなことは一切なく、人として筋を通すことの大切さを言葉と背中で語り聞かせている。
食事の席での「いただきます」「ごちそうさま」、お世話になった人への「ありがとうございます」という言葉。これらを自然に口にできる人間になることこそが、どんな学歴よりも価値があるという持論を持つ。下積み時代に数多くの苦渋を味わい、人の情けに救われてきた叩き上げの役者だからこそ、言葉の重みが違う。
また、18歳年下の妻への敬意を常に忘れないことも、息子に対する最高のお手本となっている。家庭を支える母親の存在を大切にし、互いを尊重し合う空気が、息子の素直でのびやかな感性を育んでいるに違いない。