こうしたワインサワーの隆盛に対して、伝統的なワイン界はどう捉えているのだろうか。かつては「ワインに氷を入れるなど邪道」と眉をひそめる向きもあったが、現在は変化の風が吹いている。日本ソムリエ協会に所属する先進的なソムリエたちの間でも、ワインの新しい楽しみ方として肯定的に受け止める声が広がっているのだ。
あるトップソムリエは「炭酸で割ることでアロマが開くワインもあり、何よりワインという飲料のハードルを下げてくれる」と語る。格式高いテイスティングの場だけでなく、日常の食卓で自由にワインを楽しむ文化が根付くこと。それは巡り巡ってワイン業界全体の裾野を広げることにつながる。プロの視点からも、ワインサワーは伝統と革新を繋ぐ架け橋として高く評価されている。