司法のメスが入るにつれ、事態は個人的な借金トラブルを遥かに凌駕する組織的金融犯罪であることが白日の下に晒された。米連邦捜査局(FBI)や内国歳入庁(IRS)による徹底したデジタルフォレンジック捜査により、大谷の銀行口座から違法ブックメーカー側へ不正送金された総額は、約1700万ドル(約26億円以上)という天文学的数字に達していたことが確定した。
法廷に提出された証拠書類によれば、元通訳は銀行のカスタマーサービスに電話をかけ、自ら大谷翔平になりすましてセキュリティ質問に回答。口座の連絡先メールアドレスや電話番号を密かに自身のアカウントへ変更し、本人への通知を遮断していた。カリフォルニア州連邦地裁での審理が進むなかで明らかになったのは、緻密な計画性と、賭け金が数千万ドル規模に膨れ上がってもなお博打をやめられなかった重篤なギャンブル依存の深淵だった。