1990年代半ば、日本中の視線を釘付けにしたテレビCMがあった。松下電工(現パナソニック)の美容家電シリーズである。「きれいなおねえさんは、好きですか。」というシンプルかつ挑発的なコピーとともに画面に現れたのが、初代イメージキャラクターに抜擢された水野真紀だった。
過剰な装飾を削ぎ落とし、素肌の美しさと柔らかな微笑みだけをクローズアップした演出は、当時のCM業界に革命を起こした。男性視聴者を虜にしただけでなく、働く大人の女性たちからも「こんな風に美しく歳を重ねたい」と絶大な支持を獲得。ただ綺麗なだけでなく、清潔感と大人の落ち着きを兼ね備えた彼女のビジュアルは、まさに時代のアイコンとして社会現象を巻き起こした。