二人の物語の原点は、1983年に放映された名作ドラマ『事件記者チャボ』での共演に遡る。水谷豊演じる型破りな記者と、伊藤蘭演じる勝ち気な同僚記者。軽妙な掛け合いと息の合った芝居は当時のお茶の間を大いに沸かせたが、カメラが回っていない現場でも、二人の間には特別な空気が漂っていたという。
過密な撮影スケジュールの中、周囲への細やかな気配りを絶やさない伊藤の誠実さに水谷は強く惹かれ、伊藤もまた、役柄に妥協なく向き合いながら現場を明るく盛り上げる水谷の人間性に深い敬意を抱いた。互いをプロフェッショナルとして認め合う確かな敬意が、やがて生涯を共にする決意へと実を結んだ瞬間だった。