文法が苦手な人が真っ先につまずくのが、「述語」と「動詞」の混同です。この2つの違いをクリアにする鍵は、国語文法における述語と動詞の品詞分類を正しく把握することにあります。
「動詞」とは、単語そのものの性質やルールを表す「品詞」の名称です。動作や状態を表し、日本語なら「走る」「食べる」「読む」のようにウ段の音で終わる単語を指します。一方、「述語」とは文の中における「配置や役割(文の成分)」を指す言葉です。「誰がどうする」「何がどんなだ」という文において、「どうする・どんなだ」を担当するポジションそのものを表します。
日本語では、述語の位置に入れる品詞は動詞だけではありません。以下の3パターンが存在します。
- 動詞が述語になる場合:「鳥が飛ぶ。」(動作)
- 形容詞・形容動詞が述語になる場合:「空が青い。」「景色が綺麗だ。」(状態・性質)
- 名詞+助動詞が述語になる場合:「彼は先生だ。」(指定・判断)
英語の場合、文の述語になるのは原則として「動詞(または助動詞+動詞)」に限られます。そのため英語圏の文法解説では「述語(Predicate)」と「動詞(Verb)」が密接に結びつき、「述語動詞」という呼び方が多用されるわけです。