投資家の間で絶えず噂されてきたのが、「特定の上客や大口口座に裏で当選枠が流れているのではないか」という都市伝説的な不信感だ。抽選倍率が数百倍に達する中で、連戦連敗を喫する投資家からすれば、疑心暗鬼になるのも無理はない。
噂の真相を探るべく、各証券会社が公表している完全平等抽選の枠組みと実データとを突き合わせた。結論から言えば、完全平等枠におけるシステム上の不正操作を示す証拠は見つからなかった。しかし、店頭配分枠や口座開設実績に応じた優遇ロジックが複雑に絡み合っているため、資金力のない一般的な個人が「壁」を感じやすい構造になっていることは明白である。噂は全くの虚構ではなく、制度の不透明感がもたらした歪んだ現実の反映なのだ。