手足口病の治りかけにおいて、多くの親が頭を抱えるのが周囲からの視線です。「熱は下がって子ども本人は飛び跳ねるほど元気だが、手足や口周りに痛々しい水疱や赤みが残っている」という状態は珍しくありません。SNSやコミュニティ掲示板でも、「発疹だらけで預けたら他のママ友に嫌がられるのではないか」「園の先生に迷惑がられないか」といった葛藤の声が多数見受けられます。
しかし、医学的な事実として、発疹の消失を登園の条件にすることは現実的ではありません。手足口病の水疱は、赤みが引いて皮がむけ、完全にきれいな皮膚に戻るまでに1〜2週間以上、場合によっては1か月近くかかることがあります。
保育現場においても、厚労省のガイドラインが周知されている施設では、発疹の見た目だけで登園を拒否することはありません。もし周囲の目が気になる場合は、登園時に保育士へ「小児科で受診し、熱も下がって食事も摂れているため登園許可が出ている」旨を一言伝えておくと、園側も安心して受け入れ態勢を整えることができます。