爪がパカパカと浮き上がってくると、気になって手で引っ張ったり、ハサミで無理に切り取ろうとしたりしがちですが、これは絶対に避けるべき危険な行為です。
浮いた爪の下には、まだ角化が不完全で柔らかい「新生爪」や「爪床(そうしょう:皮膚の露出部)」が存在します。無理に剥がすと皮膚を傷つけて出血し、そこから黄色ブドウ球菌などが入り込んで爪囲炎(そういえん)や化膿性爪囲炎を引き起こすリスクが高まります。
家庭で実践すべき正しい保護手順は以下の3ステップです。
- 浮いた先端のみを最小限に整える:服や靴下に引っかかりそうな角や浮いた先端部分だけを、爪切りややすりで慎重に短く整えます。根元付近のくっついている部分は無理に切らずそのまま残します。
- 医療用サージカルテープや絆創膏で固定する:浮いた爪が剥がれてしまわないよう、指先を包むようにテープで優しく固定します。粘着面が剥き出しの皮膚に直接強く当たらないよう、ガーゼ付き絆創膏や低刺激性のサージカルテープを使用するのが理想的です。
- 清潔と保湿の維持:入浴時は刺激の少ない泡石鹸で優しく洗い、水分を拭き取った後はワセリンや保湿剤を塗布して乾燥を防ぎます。爪床が乾燥すると新しく生えてくる爪が変形しやすくなるため、適度な油分補給が有効です。
保育園や幼稚園、学校に通っている子どもの場合、遊んでいる最中に引っ掛けて爪をめくってしまう事故が頻発します。登園・登校前には必ず伸縮性のあるテーピングテープで保護し、担任の先生にも「手足口病後の爪の生え変わりで保護している」旨を一言伝えておくと安心です。