「常緑ヤマボウシを買ったのに、冬になったら葉がバサバサ落ちてしまった」というトラブルは後を絶たない。実は、常緑樹であっても一定の環境下では葉を落とす防衛反応を起こすのだ。
この現象について、一般社団法人日本樹木医会の専門家は次のように解説する。「常緑ヤマボウシは本質的に暖地性の植物です。冬場に寒風が直接当たる場所や、土壌が乾ききってしまう環境では、水分の蒸散を防ぐために自ら葉を振るい落とします。完全な落葉を防ぐ鍵は、冬の寒風対策と根元の保護にあります。」
具体的には、植え付け時に北西の季節風が遮られる壁際や樹木の影を選ぶことが効果的だ。さらに、冬場に根元へ腐葉土やバークチップによるマルチングを施すことで、土壌温度の低下と乾燥を防ぐことができる。寒波が予想される時期には、乾燥ストレスを緩和するための水分管理が重要となる。