シャンパンとその他のスパークリングワインを語る上で、絶対に外せないのが製法の違いである。結論から言えば、シャンパンは瓶内二次発酵、多くの安価なスパークリングワインはシャルマ方式(タンク内二次発酵)で造られている。
瓶内二次発酵とは、ベースとなる静かなワインを瓶に詰め、酵母と糖分を加えて瓶の中で二次発酵させる伝統的な手法だ。発酵後、死んだ酵母と長期間接触させる「シュール・リー」という工程を経ることで、パンやブリオッシュを思わせる複雑な香りと、きめ細かい持続性のある泡が生まれる。この工程には最低15ヶ月(ノン・ヴィンテージの場合)から数年単位の時間がかかる。
一方、シャルマ方式はステンレスタンク内で二次発酵を行い、その後瓶詰めする方法で、製造期間は数週間から数ヶ月。フレッシュでフルーティーな味わいに仕上がるが、酵母との接触時間が短いため、シャンパンのような複雑味や熟成香は生まれにくい。イタリアのプロセッコや、日本の多くのスパークリングワインはこの方式で造られている。