住まいの細部にここまで熱い視線が注がれるようになった背景には、ソーシャルメディアの存在がある。Instagramや日本発のインテリア特化型プラットフォーム「RoomClip」では、「#浮かせる収納」や「#ダイニングリセット」といったハッシュタグが日々無数に投稿され、アイデアのシェアが加速した。
かつて近藤麻理恵氏が世界に広めた「ときめき」の片付け論や、余分なモノを手放すミニマリズムの思想は、いまや「必要なモノをどう美しく共存させるか」という実践的フェーズへと昇華している。完璧なモデルルームのような静寂と、小さな子どもがいる家庭でも回るリアルな実用性。その二律背反を解消する知恵として、ネットコミュニティ発のDIYや収納ハックが一般家庭へと爆発的に浸透していった。