90年代から2000年代にかけ、二人の対立構造をさらに過熱させたのが『たけしのTVタックル』の年末超常現象SPだった。ビートたけしが司会を務めるこの番組では、矢追をはじめとする肯定派と、大槻率いる否定派の論客がひな壇に並び、大声で怒鳴り合うバトルが風物詩となった。
大槻の「インチキだ!」「バカバカしい!」という大砲のような一撃に対し、矢追は終始穏やかな笑みを崩さず、「まあ、そういうご意見もありますけどね」と涼しい顔で受け流す。この対照的なリアクションが、番組の面白さを何倍にも膨らませた。激高する科学者と、揺るがないプロデューサー。二人の静と動のコントラストは、バラエティ番組における最高峰の掛け合いとして完成されていた。