『ちびまる子ちゃん』に登場するサッカー好きの少年・ケンタのモデルは実在したのだろうか。疑問への答えはシンプルだ。彼は架空のキャラクターではない。元日本代表FWであり、指導者としても輝かしい実績を持つ長谷川健太氏その人である。
作者であるさくらももこ先生と長谷川健太氏は、清水市立入江小学校の6年生時に実際に同じクラスで学んだ同級生だった。アニメや原作で描かれる「サッカーに没頭する少年」の姿は、まさに少年時代の長谷川氏をそのまま切り取ったものだ。さくら先生は後年のエッセイでも、彼が黙々とボールを追いかけ、周囲とは一線を画す圧倒的な才能を見せていた記憶を懐かしそうに振り返っている。作中でのケンタの夢が叶い、やがて日本のトップ選手へと登り詰める展開は、現実に起きた奇跡のような真実と重なり合っている。