実物と全然違う?歴史人物イラストの真相と商用フリー素材の選び方

実物と全然違う?歴史人物イラストの真相と商用フリー素材の選び方

実物と全然違う?歴史人物イラストの真相と商用フリー素材の選び方について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をご覧ください。

「子どもの頃に覚えたあの顔は、実は本人ではなかった」――そんな衝撃的な史実が、歴史ファンの間で定期的に話題にのぼります。代表格が、かつて一万円札の肖像でも親しまれた聖徳太子です。聖徳太子肖像画の真相をめぐっては、斑鳩寺(法隆寺)に伝来した「唐本御影(とうほんみえ)」が長年太子の姿とされてきましたが、美術史・歴史学の検証により、太子が没してから100年以上経過した奈良時代末期から平安時代初期に描かれた蓋然性が極めて高いと結論づけられました。現在の大手教科書各社では、掲載名を「厩戸王(聖徳太子)」と変更した上で、肖像画のキャプションにも「後世に描かれたイメージ図」である旨を明記する対応が定着しています。

幕末の英雄である西郷隆盛にも、同様の劇的なエピソードが存在します。西郷は生前、暗殺を極度に警戒して写真を一切残しませんでした。上野恩賜公園の銅像や教科書でおなじみの顔は、イタリア人画家エドアルド・キヨッソーネが、西郷の実弟である西郷従道の「目元」と、従兄弟の大山巌の「顔の輪郭」を合成して描き上げたモンタージュ画です。明治天皇へ謁見した際、西郷の妻・糸子が銅像の除幕式で「うちの宿六はこげな人じゃなか」と叫んだという逸話は、ビジュアルと実像の決定的な乖離を物語る一次証言として知られています。

一方、現存する写真が鮮明に残っている坂本龍馬肖像画イラストの原典(井上俊三撮影のガラス湿板写真)であっても、現代のWebコンテンツや教材では、長身で鋭い眼光を強調した劇的なアレンジが施されるケースが目立ちます。教科書歴史人物顔画像比較を行うと、時代の価値観やメディアの要請に応じて、偉人たちのビジュアルがいかに都合よく書き換えられてきたかが浮き彫りになります。

渡辺 美咲
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渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。