物語の大きな転換点となったテレビアニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編。ここで描かれた前任の刀鍛冶・鉄井戸(てついど)との心の交流、そして後を継いだ小鉄や鉄穴森との絆は、鍔の持つ意味をさらに深化させた。生前の鉄井戸が無一郎の体を案じ、彼の記憶障害に心を痛めていたエピソードは、ファンの涙を誘った秘蔵のドラマだ。
新しい刀が手渡されたとき、そこには単なる武具の提供を超えた「魂の継承」が存在していた。上弦の鬼との命懸けの死闘の中で、自分のルーツを取り戻した無一郎。彼が掴み取った刀の鍔は、かつての孤独な少年が他者との温かい繋がりを取り戻した証そのものであった。