石田ひかりが芸能活動を始めたきっかけは、1980年代半ばの水泳大会でのスカウトだった。当時は姉の石田ゆり子もほぼ同時にスカウトされており、姉妹揃って美少女として業界内で一躍注目を集める存在となった。1987年にシングル『エメラルドの砂』でアイドル歌手としてソロデビューを果たすと、瞬く間に若者のカリスマ的存在へと昇りつめた。
しかし、彼女の本領が発揮されたのは歌手活動だけに留まらなかった。カメラの前で見せる繊細かつまっすぐな演技力は映画監督たちの心を捉え、映画『ふたり』や『はるか、ノスタルジィ』などで主演を務め、キネマ旬報新人女優賞など数々の賞を総なめにする。可憐なアイドルから演技派女優へと脱皮を遂げた瞬間だった。